« 北九州市・平尾台 | トップページ | 幽霊坂・遠賀郡岡垣町 »

2008年1月 9日 (水)

旧伊藤伝右衛門邸・飯塚市

平尾台を後にして、篠栗街道(R201)を西へ飯塚市に走ります。
飯塚市内でランチをして、目的地に向かいますが...。

Cb1strun_025_514x768 Cb1strun_029_514x768
ここが目的地だったんですが...。なんと休館日(火曜・水曜)でした。
筑豊の炭鉱王、「旧伊藤伝右衛門邸」です。歌人「柳原白蓮」を後妻に迎え
て彼女と10年間過ごした屋敷です。
Cb1strun_024_1024x685
残念ながら、外から眺めるだけでした。それでも、裸一貫からのし上った
無学ながらも、一代で莫大な財を築いた人物の生き様の一端は垣間見た
ような気分になれます。尚、上の門柱の揮毫は「麻生太郎」衆議院議員に
よるものです。同じ石炭王の孫ってことで、少し因縁を感じます。

Cb1strun_026_1024x685 Cb1strun_030_1024x685
左の写真の2階部分が白蓮の居室だったのかもしれません。
後に公開絶縁状を新聞紙上で発表して、当時大きな話題になったようです。

☆参考
伊藤伝右衛門様 

 私は今貴方の妻として最後の手紙を差上げます。
(中略)貴方と私との結婚当初から今日までを回顧して私は今最善の理性と勇気との命ずる処に従つて此の道を取るに至つたので御座います。
 
 御承知の通り結婚当初から貴方と私との間には全く愛と理解とを欠いていました、この因襲的結婚に私が屈従したのは私の周囲の結婚に対する無理解とそして私の弱小の結果でございました、(中略)愛無き結婚が生んだ不遇とこの不遇から受けた痛手のために私の生涯は所詮暗い帳の中に終わるものだと諦めた事もありました、然し幸にして私には一人の愛する人が与えられそして私はその愛によつて今復活しやうとしてゐるのであります、このまゝにしておいては貴方に対して罪ならぬ罪を犯すことになることを恐れてます、もはや今日は私の良心の命ずるまゝに不自然なる生活を根本的に改造す可き時機に臨みました、即ち虚偽を去り真実に就くの時が参りました、依つて此の手紙により私は金力を以て女性の人格的尊厳を無視する貴方に永久の決別を告げます、私は私の個性の自由と尊貴を護り且培ふために貴方の許を離れます。
◇引用-近代日本における恋愛の変容Ⅰ

これに対して、伝右衛門氏はやはり新聞紙上で次のように反論しています。

俺にも言い分はある
 『……お前が俺に送った絶縁状といふものは未だ手にせぬが、若し新聞に出た通りのものであったら随分思い切って侮辱したものだ。
(白蓮という雅号も、石炭堀りであるこの)伊藤の家の泥田の中にゐても濁りにそまぬといふ意味で付けたのだと云ふ其の自尊心、俺はこの十年の間をお前のヒステリーと自尊心とでどの位苦しんだことか。
貴族の娘だ、尊敬されるのは当然だと考へてゐるが、一平民たる俺は血と汗とで今日の地位をかち得た。
叱ったり、さとしたりするとお前は虐待すると云って泣いた。俺は成る程品行方正だとは云はない。自覚してゐればこそ、お前が絶えず若い男と交際し、時には世間を憚るような所業迄も黙って見ていた。
舟子(彼が新たに引き入れた妾とされた女性)の事でも、お前からすすめた妾ではないか。それをお前は金力で女を虐げると云ふ。
お前こそ一人の女を犠牲にして虐げ泣かせたのではないか。
十年の夫婦生活が全部虚偽のみで送られるものでもあるまい。
よく考えて見るがいい。真実嫌だったら一月で去る事も出来る。何のために十年の忍従が必要だったのだ……

◇引用-あっと九州

尚、この記事はインタビュー形式をとって記者が書き起こしたものらしいです。
ツーリングとはそぐわないような記事になりましたが、単車があればこそ触れ合える愛憎物語です。後日、邸内見学に再度プチツーを組みます。

伊藤邸をあとにして、「ゆうれい坂」に向かいます。
-続き後ほどアップします。-

« 北九州市・平尾台 | トップページ | 幽霊坂・遠賀郡岡垣町 »

ツーリング」カテゴリの記事

ツーリング風景」カテゴリの記事

コメント

あけまして、おめでとうございます(ちょっと遅い挨拶か・・・)

新年早々、有意義な時間を過ごされているようですね^^ 宮崎の景色、とても懐かしいです!!

今年はお互いに忙しくなるかも知れませんが、引き続きヨロシクです!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/60474/17630091

この記事へのトラックバック一覧です: 旧伊藤伝右衛門邸・飯塚市:

« 北九州市・平尾台 | トップページ | 幽霊坂・遠賀郡岡垣町 »